イラン産ピスタチオとの出会い
経緯
6年ほど前、阪急大阪梅田店でのイベント用商品として「ピスタチオソフトクリーム」を販売を開始しました。
高価だったにも関わらず大変なご好評を頂き、弊社の本店や支店でレギュラー商品として販売をする事になりました。
そもそも、ソフトクリームにピスタチオや抹茶やチョコなどの追加の原材料を投入する為には、なるべく粒度の細かいパウダーやペースト常に加工をする必要があります。
その為に、メーカー様に特別に加工をして頂いていたピスタチオペーストを使用しておりました。
所が、新型コロナウイルスの影響により、来店をして頂く事が前提の商品であるソフトクリームの販売数が激減してしまいこの特注品の入手が困難になってしまったのです。
非常に困っていた所、ご縁によりイラン産のピスタチオの入手が可能であるというご提案を頂いきました。
生豆の状態で納品されたこの香り高いピスタチオを弊社工房で自家焙煎をした上でなんとか自力できめの細かいペースト加工をする技術を獲得し事なきをえました。
(現在、メイン工房の閉鎖に伴い工房が手狭な為、一部の加工工程をお手伝いして頂ける協力会社様と交渉中)
ピスタチオのお話し
イラン(ペルシャ)はピスタチオの原産国であり、弊社が入手した資料によると少なくとも2012年時点では世界一の収穫量を誇っていたようです。
ペルシャでは、ピスタチオの取引とピスタチオ農園の所有は高い地位と富を意味していました。
弊社が使用しているものは、イランのシルジャン農園で収穫されたものであり、継続的な収穫を得る為に自然肥料と農薬を必要最低限に抑えて育てられた良質なものです。
収穫後の加工工程においても、収穫から48時間以内に洗浄や選別•熱風乾燥を行い、天日干しをするという大変手間のかかる作業を行っています。
そもそも、ピスタチが収穫できるようになるまでには、7〜10年という大変長い時間がかかり、弊社に納品されるまでの道のりはとてもとても長いのです。
具体的にどんな製品を作ってるの?
冒頭でお話しをした通り、弊社の生産能力の関係で一部の加工を外注する事にはなってはおりますが、基本的には弊社で自由に加工ができる状況です。
その為ソフトクリーム用にはきめ細かく、ある商品向けには粗挽きで等の加工方法の使い分けが可能になりました。
ミルクとの相性も非常に良く、あらゆる商品を企画しておりますが、執筆時点で販売をしている商品をいくつか紹介したいと思います。
本記事担当者の一押しは粗挽きピスタチを使ったピスタチオバターで、最もピスタチオの風味を強く感じることが出来、バターライスやソテーなどに使うとピスタチの香りと濃厚なテイストが絡み合いとても美味しくなります。 勿論、ど定番はピスタチソフトクリームでしょう。
コロナ前まで使っていた元のペーストに比べ、遥かにピスタチオらしく美味しく仕上がっております。
かなりのピスタチ量を投入しているにも関わらず、以前は稀にピスタチオの香りが弱いとのご指摘を厳しいピスタチオファンのお客様から頂く事がありましたが、現在はその様な声を聞くことはなくなりむしろ香り高く濃厚という高評価をいただく事が多くなりました。
ピスタチオに味の差があるという事を知らなかった事は、大きな反省点です。
もう一つ、ご自宅での食事やお仕事が増えたお客様、パン食が増えたお客様におすすめしたいのがピスタチオミルクジャムです。
ソフトクリーム同様の滑らかなピスタチペーストを使いソフトクリームのレシピを応用してつくられたこだわりの一品です。
ぜひコレらの弊社の製品を通して、遠くイランの太陽の元手間隙をかけて育てられたピスタチオの香りをお楽しみください。
以上、長文を読んでくださいましてありがとうございました。
神戸六甲牧場
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